動揺してます
昨日、実家の父(78歳)から携帯にメールが届きました。
母は48歳の時に糖尿病に罹患し、その後カロリーや運動に気を付け
10年位はうまくコントロールできていたいのですが、
やはりそれだけはでは血糖値は下がらず
投薬を始め、インシュリンをうつことになっていました。
その後、眼底出血を繰り返し、レーザー治療を受けたものの
結局は手術の必要が生じ、数年前に両眼とも手術を受けたものの
黄反変性症もともない、障害者手帳を持つ身となりました。
これまでも母との葛藤については何度か記事にしていますが、
いまだ未熟な私は完全に葛藤をクリアにすることができず
距離をはかりかねては自己嫌悪に陥ったりもしていました。
そんな矢先の母の入院。
検査目的とはいえ、いやおうなく親の「老い」に直面せざるをえません。
入院中の母のことはもちろん、その間独り暮らしになる父(78才)のことも。
昨日、父からのメールで母の入院を知り、悶々として一夜明けた今朝、
出勤前の朝8時過ぎ母@病院から電話がありました。
ぴあのには知らせないつもりだったのにじーちゃんがメールしたいみたいで。。
自分の着替えもちゃんと持って入院してるし、ぴあのはお見舞いとかこなくていいよ。
じ~ちゃんにもちゃんと入院中、ご飯とか生活とか身の回りのこと
できるようにしてあるから大丈夫だからね。
病院に来てもらっても、私は検査とかで殆ど病室にいないから
本当にこなくてもいいからね~
と、相変わらず気丈な母。
これまで、そんな母のこと、かわいくないな~、水くさいな~
もっと甘えてくれればいいのに・・など思っていました。
しかし、今朝の母の電話、
母の気丈な声に、なんだか私、泣けてきました。
母は、母の愛情として、私に迷惑をかけたり生活を崩したりすることないようにと
気遣ってくれている。本当は不安だろうに自分より私の生活を考えてくれている。。。
いつだって母はそうだった。
以前、私が日本語スクールを設立し代表となってバリバリやっていた頃、
8月15日のお盆まっさかりの日の授業がびっしりつまってた。
どらむは小学校1年生。
にゃるは保育園だった。
夫もその日は会議で仕事を休むことができず、
保育園からは8月15日は園を休むので保育できないと言われてた。
6歳と3歳の子供2人で留守番させて一日仕事することはできず、
頼りとなる近所のお友達もさすがにお盆はみんな帰省していて
預かってもらうことはできない。。
日本語スクールの代表者たる私、せっかく契約がとれた
ヨーロッパの大学やオーストラリアの教育省からの学生の受け入れ、
私が休むわけにはいかない。
結局、入院中の母が一時外出許可を病院にかけあってとってくれた。
朝イチに病院に母を迎えに行って実家へ。
なるべく母に迷惑かけないよう、
ふだんはあまり見せないビデオを何本も持って
子供たちのお気に入りのお菓子も持って
子供たちにもば~ちゃんに迷惑かけないよう言って聞かせ、
後ろ髪引かれる思いで、スクールに行き、授業をこなした後、
実家へ行き、母を病院へ送り届け、子供たちをうちに連れて帰った。
そんな綱渡りのことができたのも母の理解と協力があってのことだ。
また、来日前の学生や先方の大学との打ち合わせのため、
私が夫にも同行してもらいドイツ、オーストリアに10日間出張した際も
母がうちに泊まり込み、子供たちの世話をしてくれたこともあった。
私が好きなこの仕事を続けることができたのは母のおかげなのだ。
その母が75歳となり、今、入院している。
今すぐどうのこうのという状況ではないが、
それでも、これまでの母とのことを思い、
そして、今朝の電話の
母の気丈な声と私を思いやる声を聞き、
それから車のハンドルを握って職場へと走る道、
なんだか涙がとめどもなくあふれた。
いい年して、まだ突っ張っていた私。
素直になれてなかった私。
今さらながら感じる、親の恩、愛。
このまま、万一、逝かれたら
きっと私はその後の人生、後悔でいっぱいになるんだろうな。
仕事は大事。
学習時間も大事。
もちろん、夫、どらむ、にゃるとの家族も大事。
でも、でも、両親のこと、
もうちょっと優先順位をあげてもいいのでは?
そんな気がした。
もしかしたら、ただ、自分が後悔したくないからだけかもしれない。
それでも、やっぱり母のこと、もっと大事にしないと。。
いや、大事にしたい・・
そう、素直に思えた。
明日は、病院に母に会いにいこう!
そして、78歳にしてツイッターを始めたという実家の父に
ツイッターのイロハの手ほどきをしてこよう。
母であり、妻でありながら
娘でもある私。
教師でありながら、学習者でもある私。
どんな私も大切にしたい。
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| 母と娘の葛藤 | 2011-07-07 | comments:4 | TOP↑
ぴあのさんこんにちは。
まさに、ぴあのさんと同じ状況の私です、、、。実父が先週から検査入院しました。もともと腰が悪く、また年齢(68歳)ということもあり、糖尿の気だったり、腎臓が弱かったりと症状が出てきたため、病院嫌いの父はやっと腰を上げ検査に踏み切ったようです。しかし、私や他の親族には決して話すな、、と実母に話していたらしいのですが、事がわかるのも時間の問題という母の判断で今朝連絡がありました、、、。
今すぐにでも駆けつけたいのですが、父の性格上今の姿は見せたくないだろうな、、、母に“何で話すのか!”と愚痴る姿がわかる為、もうしばらく待っていた方がいいのか、、と、複雑な気持ちです。と、同時に万が一の事がないよね、、、と胸が苦しくなります、、、。
ぴあのさんがおっしゃるように、親の老いという現実に動揺しています。
専門的なケアは先生方にお任せして、母のサポートをしつつ(仕事をしている母なので)今私が出来る事をを全てすること、、、と言い聞かせています。
ぴあのさんのお母様も早くよくなられますように^^
| Rosily | 2011/07/12 09:31 | URL |